叔母と電話でよもやま話をした夜、
久しぶりに夢を見た。
夢はたぶん毎日見てるんだろうけれど
歳とってくると、起きた時に
覚えていられなくなってるんだろう。
あやふやな記憶だが、
どうやら親戚一同で祖父母のお墓参りに
行くことになったらしい。
それでみんなの都合を合わせようとするのだけれど
中々これが合わない、誰それが
車を出すから途中で誰を拾っていくだの
いや電車で行くからいい、とか
途中から何故か私が連絡係になっていて
もう面倒くさいことこのうえない。
両親も、都合がどうのこうのと
注文をつけてくるし・・・
そんな夢だった。
起きてからちょっとボーっとしていて、
段々「あぁ、夢だったんだ」とわかった。
その途端、涙がどっとあふれ出した。
そうだ、父も母も、もう何年も前に亡くなっていたんだった。
それを思い出した時、
夢の中でもっとちゃんと顔を見ておけばよかった、
もっと話をすればよかった、と。
亡くなってからしばらく、ずっと夢でいいから
もう一度会いたい、と願ったのが、
今頃それも夢の中ではほんの脇役でうっすら出てきたのが
情けないやらちょっと可笑しいやら、
でも亡くした当時の喪失感、心細さがリアルに思い起こされて
泣いてしまったんだった。
この歳になっても、夢に亡くした人を見て
泣くくらいなのだ、ほんの1年前に恐ろしい災害で
家族を亡くした人は毎日どんな悪夢を見て
泣いているんだろう。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」
犬は夢を見るか・・・もちろん見る、
では悪夢はみるだろうか。
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- 2012/03/31(土) 18:58:50|
- つれづれに
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