バウニャウ犬まみれネコまみれ

犬まみれネコまみれの日常をつづったブログです。 保護活動のスタッフもしているので今までにたくさんのイヌネコを保護し育ててきました。可愛い写真を中心に紹介していきたいと思います。

他人(犬)から叱られるということ

先日小さいお子さんを持つお母さんと
お話ししていて、異常犯罪や幼児が犠牲になる
事件が起きるたびに、わが子は、と
心配になる、「知らないヒトについて行ってはいけない」
さらには「知らないヒトに話しかけられたら
気を付けて」なんて教えなければならないと
いう話題になった。

「大人の言うことはちゃんと聞く」なんて、
町じゅうが顔見知りで、子供への注意の眼が
あちこちから注がれていなければ
もはや成立しない。
だからといって、では他所の子に注意なんて
しようものなら、逆切れするモンスターペアレンツが
増えているという、学校でさえ
教師が生徒を叱るのをためらう世の中だ。

でも実は、他人から叱られる、という経験は
子供の精神的成長には必要らしい。
そんな話をしていて、あぁ、人間も動物も同じ、
成長過程は似ているなぁ、と思った。

犬での報告で、母親や大人しいメスなどだけの
群れで育ったグループは、掟に厳しい大人のオスなど
混在する群れで育ったグループに比べて
行動に粗暴さが目立ったという。
オス犬どころか母親とさえ一緒にいられない
今の販売ルート上の犬に
そんな環境は望むべくもないが、
それでも家庭に迎え入れてから、
できるだけ他犬との接触の機会を
与えてあげることはできるだろう。

私が子犬の飼い主さんにお話しする時は
仔犬に優しい、社会化のできている犬と
遊んでもらうようにと勧めている。
相手がルールに厳しいだけの正常な犬なのか、
仔犬にも容赦なく歯をたてるような
異常な犬なのか、ふつうの飼い主さんには
判断が難しく、子犬に怪我などさせては
いけないからだ。
でも、もし自分の子犬であったなら
相手を信頼できると判断すれば
そういった厳しい先輩との接触の機会は
できるだけ逃したくないと思っている。

メナはせいぜい「ねえや」的な存在?
仔犬と遊びたいだけみたい・・
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そういった先輩犬を見極めるのは難しいことなので
充分な観察が必要になってくるが、
少なくとも飼い主との関係が極めて良好で
信頼関係が築かれていること;
表情が豊かでボディシグナルの使い分けが
明確であること;
他犬とのいさかいはあっても
相手に重傷を負わせたり、他の動物を殺したり
といった経験がないこと
(抑制がきちんとできている、また
狩猟本能が強すぎない);
普段の行動が落ち着いていて、ストレス過多の
兆候がないこと;などだろうか。
環境を整えることも大事で、
お互いが十分な距離をおける、犬にとって
落ち着いた空間、子犬が逃げ込める場所なども
考えてやらなければならない。
いったん条件が整ったなら、人間側は
リラックスしつつ犬たちのストレスサインに
注意を払う。

こうやって書いてみると、やはりふつうの生活の
中では実行するのは難しいだろうな、と思う。
たまたま子犬の飼い主が、相手の飼い主のことも
よく知っていて個人的にも
仲良くしている大人の犬でもいないと
無理だろうし、相手を間違えたり
環境が整えられないと(無理やりリードを
引いて引き合わせたりなんてしては)
残念な結果になりかねない。

アックン、乱暴な遊び方だけど子犬は何度でも挑む
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じゃぁルールに厳しい犬ってどんな犬?
私たちは犬が唸るとつい「怖いっ」と
思ってしまいがちだ。
どんなヒトにもしっぽを振って懐いてくる
犬だけが社会化された良い犬と
思われているかもしれないが、
他人に対して正常な警戒心を持って
いることは悪いことではないのでは
ないだろうか。
まして対犬に唸ったり歯を見せたりすることは
「やめろ」あるいは「しまいには怒るゾ」と
きちんと警告しているだけで、
唸ることもせずにいきなり
咬みついてくる犬のほうがずっと危険だろう。
いったん歯を使うような事態になったとしても
正常に抑制が働いていれば、致命的な傷を
与えるようなことはない。
犬たちの争いを何度か見てきたが
激しい圧倒されるような喧嘩の後も
首筋は唾液だらけになっていても
深い傷を負った例はなかった。

個人的な好みでいうと、
子犬との初対面では
最初こそ仔犬の匂いを嗅いだりして
確認作業をするが、その後は
あまり自分から興味を示さない、
煩わしそうな迷惑そうな表情が
見てとれ、むしろ子犬のほうが積極的に
関わっていくのを唸りながらも仕方なく受け入れるような
オス犬が好き、なんである。
困ったような表情がなんともかわゆいのだ。

まるお、ドッグカフェで出会った子犬に余裕の態度、大人や~
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わが家でも問題があって預かり先のない
体格のよいオス犬を何頭か預かったが
また同時にしょっちゅう子犬も預かったので
両者のコミュニケーションを楽しく
観察できたことはラッキーだったと思っている。
オスたちは、時には積極的に遊んでやることもあり、
また少し乱暴な扱いをする(といっても押さえつけるくらい)
こともあったり、面倒くさがったり、
仔犬の振る舞いに戸惑っているように見えたりしたが、
どんな場合も子犬特有の耳障りな「キャインッ」という
悲鳴には敏感に反応して動作をとめていた。
なんのこともない、どこにもかすり傷ひとつ
ついていないのだが、おおげさな悲鳴に
みな「アッ、しまった」と思うらしい。

家の中という一番寛げる空間であること、
同じ屋根の下=群れの仲間という認識がしやすいこと、
そんな条件があったからかと思うが、
人間にとって「問題犬」であっても
犬の中では常識ある大人であり得る、ということは
貴重な経験となった。


「フレンドリー」な犬も大好き、だけど
大人の風格を持った犬の威厳も好き。
飼い主は自分の犬が他犬に唸ったり、
誰とでも遊べないと、恥ずかしいことと思ってしまう傾向が
あるけれど、それがストレス行動からなのか、
小さいころからの社会化が不十分だったせいなのか、
はたまた成熟した大人の犬として当然の行動なのか
よく観察してみてほしい。
社会化の不足は飼い主の補助があれば大人になってからでも
ある程度は補えることだし、
多大なストレスがあるようならそれを取り除くように
工夫してあげられるし、
正常な大人としての行動なら
そんな性格を愛してあげればいいと思うのだけれど。

テーマ:犬との生活 - ジャンル:ペット

  1. 2012/01/28(土) 23:40:31|
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