バウニャウ犬まみれネコまみれ

犬まみれネコまみれの日常をつづったブログです。 保護活動のスタッフもしているので今までにたくさんのイヌネコを保護し育ててきました。可愛い写真を中心に紹介していきたいと思います。

社会的成長過程

こうして子猫の成長を身近で見ていると、
イヌのそれによく似た発達過程を見出すことが多く
興味深い。
犬も猫も、程度の差こそあれ
人間社会にうまく適応したベストオブペット、
社会化、環境への適応が同じような様相を
見せるのも当たり前か。
人間も含めて社会的な動物の成長過程は基本的には
同じなのかもしれない。

ハッピーたちがわが家に来たのはたぶん生後5週令弱、
1日中3兄妹一緒に遊び、寝ていた。
まだ母猫の庇護を必要とする時期、
動きの鈍い、老猫パルに保護を求めまとわりついていた。
尻尾にじゃれ、パルのお腹で寝ていた。
パルのほうもまんざらでもなさそうな反応、
いつも子猫たちの傍にいつのまにかいるという感じ。
一方他のメンバーたちの反応はというと
メナは興味つつという感じだったけれど
遊びが乱暴なので構わないように言い聞かせ、
彼女はしぶしぶそれを守った。
のび太も関心はあるが遠くから見守るだけ、
うざいと思えばすぐ逃げだした。
キューちゃんはもう完全に受け入れ拒否、
子猫がそばにくるのも嫌がった。

やがて一番のハンサム、ラッキーが2か月でもらわれていき、
活発になる一方の2頭は
1日中ケンカしたりくっついたりしながら
のび太に積極的にちょっかいを出し始める。
パルはというと、もはや保護者から執事になりさがった観がある。
のび太もしつこいと猫パンチを繰り出すが
それでも遊びや毛づくろいなど、
それまでより一緒に過ごすことが多くなった。
メナに対してはこのころはまだ
おっかなびっくり、犬らしいおおざっぱな動きにあうと
逃げ出すという反応。
キューちゃんへの反応も、フーフー言われて
怖いけど、上手にやり過ごす術を、特にハッピーは
身に着けだしていった。
キューがイライラして手を出すと、
頭を低くして首を伸ばし、じっと怒りが収まるのを待つ、
その姿に感心したものだ。こうして「群れ」の中で
上手に居場所をつくっていける能力に長けたものが
生き残るのだろうなぁ、と。

そしてミルキーがもらわれていき、1頭になったハッピー。
地味な毛色にキツネザル顔の女の子は
でも実は私から見ると、一番適応力がある面白い存在だった。
女の子だということも、彼女の行動に関係あるかもしれない。
犬ではオスメスはそれぞれの勢力争いがあり
性別ごとのグループで軋轢があるらしいが、
もしかしたら猫の世界にも同じことが言えるのかも。
わが家は30年近くの猫歴でオスしか
飼ったことがなく、女の子は初めて。
ハッピーが他の兄弟よりうまく適応できているように
見えるのも、彼女が唯一の女の子ということで
他の猫も受け入れやすいのかもしれない。
またはハッピーという個体の持つ能力なのか、
私には今のところ判断ができない。
いずれにしても1頭になり、心細くなったであろう
ハッピーは、より人間への関心が強くなり
いつでもまとわりついてくる超可愛い人懐こい猫になった(親バカ)。
同時に、パルへの関心はほとんどなくなったようで、
可哀想なおじいさんはお役御免、たまぁに
尻尾に噛り付いたり湯たんぽがわりに。
のび太とはほぼ対等に渡り合い、舐めあったり猫キックしあったり。
のび太は生れ落ちてすぐ人工哺育で1頭だけで育てたので
ネコとしてはちょっと・・・というところがあるような気がする。
いつまでも子猫の甘ったれ部分があり、人間依存が強い。
ハッピーはまだ体力では到底ノビに敵わないが、
すでにどこかのび太を馬鹿にしているような気がするのは
気のせいだろうか。
のび太は抱っこ大好き、常に私たちに触れていたがり
布団で腕枕で寝る、それは人間からしたら可愛いが、
成熟した大人のオス猫としてはどうなんだろう。
たまに玄関から出てしまっても、庭先だけ、
数分ですぐ戻ってくる、彼にはテリトリーは興味のない問題のようだ。

この何日か、キューに対してのハッピーの行動が面白いことになっている。
トレーニングルームなど広い場所(逃げ場が十分ある)では特に、
キューちゃんに積極的に遊び、というかぶつかり稽古を
しかけているのだ。
あれだけフーシャー言われて、猫パンチされているのに、
あきらめないチャレンジャーなハッピー。
ネコトンネルから飛び出してキューを驚かせたり、
いきない飛び掛かっていってみたりしているのを見ると
ちょっとハラハラしたが、一方のキューの反応も
何やら面白いことに。
あれだけチビたちの存在そのものを嫌がっていたキューが、
飛び掛かられてそれこそ自分も飛び上がるほど驚かされても、
それほど過激な報復をしないのだ。
もちろん睨み付たり、猫パンチをしたりはするが、
本当に頭にきたら、野生児キュー、不良番長キューとしては
かなりのダメージを簡単にチビに与えられるはずだし
そもそも即刻その場を立ち去るはずなのに、
その場にとどまり、時にはハッピーの行動を
待ち構えているようにさえ見えることがある。
声もかなりお怒りの「フーシャー」から
微妙に「ウ~ッ」に変わってきた。
お互いにかかわりを持とうと手探りしているように思える。

そういえば思い出したことがある。
去年預かり育てた3頭(子犬1子猫2)の中で
やはり地味見た目で最後に残ったピータン(オス)も、
同じような社会化過程を見せたのだった。
ピータンもとても柔軟性のある賢い素晴らしい子猫だった。
(今は相性ぴったりの先住ネコさんのいるご家庭で
とても愛されて幸せに暮らしている)
ピータンも、売れ残り成長するにつれて、
厳しい先輩のキューの後をついてなんでもマネするようになった。
困ったのはキューだけ出入り自由にしていたのが、
たまにうっかり開けたままだった窓などから
後を追って外に出、キューと行動共にするようになったこと。
キューはこの時も全然相手にしていなかったのに・・・

野生の犬や狼は成長とともに、母親と兄弟だけを相手にしている狭い世界から、
段々と広い世界に出ていく。
その時、先年生まれの兄姉が同居していれば、まず相手をしてくれるだろう、
時折成熟した大人にちょっかいを出して厳しい説教をくらったり
しながら、色々な大人の世界を見ていく。
そこで一番尊敬される存在に、自分もまた認めてもらわなければ
生きづらいことになる。
そうやって群れのリーダーとの関係も自分から作っていくのだろう。
甘えて、へりくだってあいさつし、たまに自分の力のアピールもしながら、
微妙な関係を上手に作っていくことが成長期の仔の仕事になる。
・・・そうだ、その段階で、自分はどういうポジションに
向いているのか、周囲も自分も確認していっている可能性はないだろうか。
例えばメナだったら、トップで群れを率いていきたいという望みより、
群れの子供たちの面倒をみながら、群れに守られて暮らしていきたい
従属タイプか。
現代に生きる犬の場合は、もはやそういった社会構成に興味のない個体も
たくさんいそうだ。 ペットとしての暮らしの中では
リーダーシップに固執せずその場その場でリードする個体が
入れ替わることが多いとも言われる。
でも、猫はたかだか2~3千年前まで山猫だった。
野生の色濃く残っている動物だとしたら、
その行動も本能に従っている部分がまだ多いだろう。
本能で判断すれば、もっとも野生的で
生き残る力のありそうなキューちゃんは
とりあえずわが家の猫社会での実力者に見えるのかも。
一昔前、我が家の真のリーダーだった最愛の猫
グレタは、懐の深い優しくて力のある猫だった。
グレタのようなボスのマネをするのは
良いが、キューちゃんはトータルでちょっと
問題の多い大人なので、まんま真似をされても
変な猫になるのではとちょっと心配かも。

ところでハッピーのメナへの接し方だが、こちらも
「怖い」「かかわらないでおこう」から、だいぶ変わってきた。
もう踏みつぶされる心配のない大きさと体力を得て、
積極的にかかわりをもつことにしたようだ。
犬への態度は猫それぞれが違うのも面白い。
メナの子犬のころを知っているのび太は
完全にメナを格下に見ている、
ちょっとでも気に入らないことがあると
手痛いパンチを浴びせる。
キューは「犬」との体力差を心得ているようで、
どの犬に対してもご機嫌とりが上手だった。
まるおにもレディにも、そしてメナにも
ゴロゴロスリスリして甘えるその様子は
ゴマすり男そのもの。
ハッピーもその選択を真似することにしたようで、
メナに上手に甘えているのを見かける。
さびしいメナにとっては猫でもいいから
仲間がほしいのか、そういう関係を
結構気に入っているようにも見える。

子猫1匹でも、暇にあかせて見続けていると
色々面白いものだ。

メナにすりよるハッピー



テーマ:犬のいる生活 - ジャンル:ペット

  1. 2011/11/16(水) 21:38:20|
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