バウニャウ犬まみれネコまみれ

犬まみれネコまみれの日常をつづったブログです。 保護活動のスタッフもしているので今までにたくさんのイヌネコを保護し育ててきました。可愛い写真を中心に紹介していきたいと思います。

無題

今日は、知り合いのワンちゃんのお見舞いに伺った。
以前東京で家庭犬のしつけの仕事と並行して
散歩代行をしていたおうちのワンちゃん、
肺の腫瘍が末期でもう長くないという連絡をいただいた。
ハイパーで駆け回ることが大好きなお転婆な女の子だったのに、
今は寝たきりで呼吸も苦しく可哀想だった。
何年も前、初めて会った時、引っ張りが酷いと伺っていたが、
車で大きな公園に連れていき、ロングリードで
思い切り走らせてあげるようにすると、
行き帰りはとても上手に並んで歩いてくれるようになった、
人懐こくて頭のいい、美しいセッターだった。

飼い主さんは当時すでに高齢のお医者さんだったが
この方がとてもチャーミングな紳士で、
お話していてとても楽しい方だったので
代行をやめてからもたまにお顔を見に伺っていたのだ。
可愛がっていらした愛犬の苦しむ様は
私の経験からすると、歳をとるほどに辛く耐え難いものになる。
どんなお気持ちかと思うと、かける言葉もむなしい。


短い間だったけれど留守番・散歩代行業をしたことは、とてもいい経験になった。
犬は保護活動や預かりボランティアでもかなりの頭数と
接することができたが、猫については
留守番代行時に多くの貴重な経験をさせてもらったと思っている。

最初から人懐こく寄ってくる子は少なくて、
飼い主がいない室内に見知らぬ人間が入って行くと
ほとんどのネコが警戒して隠れてしまう。
真性の人見知り・怖がりの猫は完全に気配を消して
固まっているので、できるだけストレスを与えないように
静かに、素早く作業して速やかに帰るが、
それでも怪我や病気の兆候がないか、毎回姿を確認しなければ
ならない。 隠れていそうな場所に近づく時
私は声をかけながら敢えて足音をさりげなくたてる、
遮蔽物をめくる時は正面からのぞかないようにし、
猫じゃらしなどで少しだけ捲りあげて猫と距離を
とってあげる、じっと見つめずに、ゆっくり瞬きをする;
数秒ごとに視線をずらして下を向く、など気配りをしないと
気の小さい子は見つめられるだけで神経がまいってしまう。

同じ隠れていても、人恋しいタイプの猫は
 必ずどこかからこちらを見つめている。
そしてしっぽをゆっくり振っている;不安・・・でもちょっと
興味もある;というところだろうか。
そういう場合は、手早く作業を終えたら、
床にリラックスして寝転がっていると(手に猫じゃらしを持って)
だいたい1~2分から10分以内に向こうからやってくる。
できれば寝転んでいる私との間に隠れるものがあるのが理想。
ネコが隠れながら覗き、私を観察できるので安心するのだ。
この方法で飼い主さんから「咬みますよ」と言われた猫とも遊ぶことができた。
途中で手に咬んできたけれど、これは不安と警戒・興奮・遊びたい気分の
混乱の表れだと思われ、また実際咬まれるままに手を預けていたら
その後は急速に馴れてスリスリべたべたになった。
本気で咬むつもりがないのは、身体全体を見ればわかる、
歯の後が軽く付くくらいなら私の場合は
手を相手に預けて完全に力を抜いてしまう、その時
情けない声を出すのももしかしたら相手に通じているのかもしれない。
力を抜いて手を相手に預けるということは、
「あなたが本気でないのはわかっているよ、信頼しているよ」
という意思表示であり、情けない声{いたいよ~ン)は
「やめて~」という合図、というわけだ。

代行をやめたのは、一つには、30分とか60分という約束時間内に
なかなか仕事を切り上げられなかったため。
犬でも掃除やごはんなどきちんとやればどうしても
散歩の時間が短くなってしまうが、
彼らは1日誰とも接していないので散歩が楽しみで、
また光栄なことに私との散歩が楽しくてしょうがないと
いう表情をしてくれる。それなのに短い時間で
切り上げることが私にはできなかったのだ。
ネコも同じく;私が帰った後半日、誰もいない家で
過ごさなくてはいけないと思うと、
ついつい遊びに熱が入ってしまうし、ひざの上に乗って
ゴロゴロいわれようものなら、もうしばらく
撫でていてやりたいと思ってしまう。
要するに、情に負けて仕事としてはものすごい時間のロスと
なってしまったのだ。

代行をやめたもう一つの理由、それは
心情的に辛いことが時々あったから。
留守番や散歩代行を頼むくらいだから
ほとんどの方は愛犬家愛猫家だった、けれど
たまに、あまり幸せとは見えない飼われ方をしている
犬や猫に出会うと、仕事と割り切れない後味の悪さが
残ってしまうのだった。
お孫さんが生まれてからは外につながれっ放しの犬は
人懐こくて気立てがよかった。
留守の間だけいくら私がたくさん相手をしてあげても、
そのあとの長い一生を、彼はまた繫がれて無為に
過ごすのだろう。
何十頭もの猫を別棟を建てて飼育していた豪邸の老夫人と
お話していて、実は捨て猫を保護したのではなく
好みの毛色を作出するために自分で掛け合わせて繁殖した結果
増えたのだと自慢されたときの衝撃と鳥肌の立つ想いは
今でも覚えている。
批判や提案をする立場でないことはわきまえていたが、
幸せでない動物を傍観することに耐えられなくなり、
転居をきっかけにやめることにした。
それでもほとんどの方は素敵な飼い主だったし、
幸せなペットだった。

去年から今年、関わりのあった何頭もの犬が
去っていくのを見送ることになった。
今日のIちゃんも間もなく虹の橋を渡るだろう。
Iちゃんとの日々を想いだしながら
だらだらと思いつくままに書いてしまった。


Iちゃん、向こうではまた思い切り走れるよ
息も全然苦しくないし、レディもいると思う
会えたら仲良くね
aichan19.jpg



テーマ:犬との生活 - ジャンル:ペット

  1. 2011/11/16(水) 03:19:24|
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