バウニャウ犬まみれネコまみれ

犬まみれネコまみれの日常をつづったブログです。 保護活動のスタッフもしているので今までにたくさんのイヌネコを保護し育ててきました。可愛い写真を中心に紹介していきたいと思います。

他人(犬)から叱られるということ

先日小さいお子さんを持つお母さんと
お話ししていて、異常犯罪や幼児が犠牲になる
事件が起きるたびに、わが子は、と
心配になる、「知らないヒトについて行ってはいけない」
さらには「知らないヒトに話しかけられたら
気を付けて」なんて教えなければならないと
いう話題になった。

「大人の言うことはちゃんと聞く」なんて、
町じゅうが顔見知りで、子供への注意の眼が
あちこちから注がれていなければ
もはや成立しない。
だからといって、では他所の子に注意なんて
しようものなら、逆切れするモンスターペアレンツが
増えているという、学校でさえ
教師が生徒を叱るのをためらう世の中だ。

でも実は、他人から叱られる、という経験は
子供の精神的成長には必要らしい。
そんな話をしていて、あぁ、人間も動物も同じ、
成長過程は似ているなぁ、と思った。

犬での報告で、母親や大人しいメスなどだけの
群れで育ったグループは、掟に厳しい大人のオスなど
混在する群れで育ったグループに比べて
行動に粗暴さが目立ったという。
オス犬どころか母親とさえ一緒にいられない
今の販売ルート上の犬に
そんな環境は望むべくもないが、
それでも家庭に迎え入れてから、
できるだけ他犬との接触の機会を
与えてあげることはできるだろう。

私が子犬の飼い主さんにお話しする時は
仔犬に優しい、社会化のできている犬と
遊んでもらうようにと勧めている。
相手がルールに厳しいだけの正常な犬なのか、
仔犬にも容赦なく歯をたてるような
異常な犬なのか、ふつうの飼い主さんには
判断が難しく、子犬に怪我などさせては
いけないからだ。
でも、もし自分の子犬であったなら
相手を信頼できると判断すれば
そういった厳しい先輩との接触の機会は
できるだけ逃したくないと思っている。

メナはせいぜい「ねえや」的な存在?
仔犬と遊びたいだけみたい・・
choko10.jpg
maron13.jpg

そういった先輩犬を見極めるのは難しいことなので
充分な観察が必要になってくるが、
少なくとも飼い主との関係が極めて良好で
信頼関係が築かれていること;
表情が豊かでボディシグナルの使い分けが
明確であること;
他犬とのいさかいはあっても
相手に重傷を負わせたり、他の動物を殺したり
といった経験がないこと
(抑制がきちんとできている、また
狩猟本能が強すぎない);
普段の行動が落ち着いていて、ストレス過多の
兆候がないこと;などだろうか。
環境を整えることも大事で、
お互いが十分な距離をおける、犬にとって
落ち着いた空間、子犬が逃げ込める場所なども
考えてやらなければならない。
いったん条件が整ったなら、人間側は
リラックスしつつ犬たちのストレスサインに
注意を払う。

こうやって書いてみると、やはりふつうの生活の
中では実行するのは難しいだろうな、と思う。
たまたま子犬の飼い主が、相手の飼い主のことも
よく知っていて個人的にも
仲良くしている大人の犬でもいないと
無理だろうし、相手を間違えたり
環境が整えられないと(無理やりリードを
引いて引き合わせたりなんてしては)
残念な結果になりかねない。

アックン、乱暴な遊び方だけど子犬は何度でも挑む
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じゃぁルールに厳しい犬ってどんな犬?
私たちは犬が唸るとつい「怖いっ」と
思ってしまいがちだ。
どんなヒトにもしっぽを振って懐いてくる
犬だけが社会化された良い犬と
思われているかもしれないが、
他人に対して正常な警戒心を持って
いることは悪いことではないのでは
ないだろうか。
まして対犬に唸ったり歯を見せたりすることは
「やめろ」あるいは「しまいには怒るゾ」と
きちんと警告しているだけで、
唸ることもせずにいきなり
咬みついてくる犬のほうがずっと危険だろう。
いったん歯を使うような事態になったとしても
正常に抑制が働いていれば、致命的な傷を
与えるようなことはない。
犬たちの争いを何度か見てきたが
激しい圧倒されるような喧嘩の後も
首筋は唾液だらけになっていても
深い傷を負った例はなかった。

個人的な好みでいうと、
子犬との初対面では
最初こそ仔犬の匂いを嗅いだりして
確認作業をするが、その後は
あまり自分から興味を示さない、
煩わしそうな迷惑そうな表情が
見てとれ、むしろ子犬のほうが積極的に
関わっていくのを唸りながらも仕方なく受け入れるような
オス犬が好き、なんである。
困ったような表情がなんともかわゆいのだ。

まるお、ドッグカフェで出会った子犬に余裕の態度、大人や~
maruo48.jpg

わが家でも問題があって預かり先のない
体格のよいオス犬を何頭か預かったが
また同時にしょっちゅう子犬も預かったので
両者のコミュニケーションを楽しく
観察できたことはラッキーだったと思っている。
オスたちは、時には積極的に遊んでやることもあり、
また少し乱暴な扱いをする(といっても押さえつけるくらい)
こともあったり、面倒くさがったり、
仔犬の振る舞いに戸惑っているように見えたりしたが、
どんな場合も子犬特有の耳障りな「キャインッ」という
悲鳴には敏感に反応して動作をとめていた。
なんのこともない、どこにもかすり傷ひとつ
ついていないのだが、おおげさな悲鳴に
みな「アッ、しまった」と思うらしい。

家の中という一番寛げる空間であること、
同じ屋根の下=群れの仲間という認識がしやすいこと、
そんな条件があったからかと思うが、
人間にとって「問題犬」であっても
犬の中では常識ある大人であり得る、ということは
貴重な経験となった。


「フレンドリー」な犬も大好き、だけど
大人の風格を持った犬の威厳も好き。
飼い主は自分の犬が他犬に唸ったり、
誰とでも遊べないと、恥ずかしいことと思ってしまう傾向が
あるけれど、それがストレス行動からなのか、
小さいころからの社会化が不十分だったせいなのか、
はたまた成熟した大人の犬として当然の行動なのか
よく観察してみてほしい。
社会化の不足は飼い主の補助があれば大人になってからでも
ある程度は補えることだし、
多大なストレスがあるようならそれを取り除くように
工夫してあげられるし、
正常な大人としての行動なら
そんな性格を愛してあげればいいと思うのだけれど。

テーマ:犬との生活 - ジャンル:ペット

  1. 2012/01/28(土) 23:40:31|
  2. 犬について
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本来の犬って、そしてフラットについて

昨日はFCRSJ(フラットコーテッドレトリバーソサエティ)の
先輩であるフラットの飼育家をお訪ねした。
久しぶりに嗅ぐフラット達の日向のような気持ちいい体臭、
べとつかない乾いた長毛の手触り、
そしてペロペロ攻撃熱烈歓待。
レディの若いころそのまま、
当時はこのハイパーに悩んだものだけれど
今は懐かしく慕わしい。
乱暴な言い方を許してもらえれば
耳を伏せ、眼を細めてひたすら舐めにくる犬は
扱いやすい、例え何か問題行動(ヒトにとっての)が
あったとしても、咬傷事故はまず起きないから。
怪我させるとしたら、悪意でなくて
押し倒されたり石頭が顎にヒットして
痣になったりするくらい・・・
これも十分困ったことでした。

フラットに限らず、純血種と呼ばれる犬たちには
多かれ少なかれ犬種特性とでも言う傾向が
見られる、そのようにヒトが作ったとすれば
当然のことだけれど
(人間が作った犬種以外に地域環境によって
生まれた犬もいる)。
フラットを含めた鳥猟犬(特にレトリバー種)は
水泳など運動能力、作業意欲、そして
飼い主以外の命令も喜んで受け入れる
人懐こさを持っているようだ。
ボーダーコリーは1日中走り回って
(時には自分で判断して)羊を動かす、
ワーカーホリックといわれるほどの
作業意欲を満足させてやらないと
時には深刻な問題行動を起こす。
愛玩犬の中でも活発に動き回って
可愛さをアピールする犬種もいれば
静かで穏やかなあまり吠えないような
抱きイヌもいる。
シーズーなどは一昔前までは
とても扱いやすい吠えない犬と
言われていたが、乱繁殖の犠牲かどうか、
今はトリマー泣かせの咬み犬が
かなり出てきている、
保護した中でも素晴らしく賢くて
ヒトに寄り添う愛らしい性格のシーズーを
知っているが、重篤な咬み犬の中でも
トップクラスの1頭もまたシーズーだった。

素敵なほうのシーズー トッティ
toty3.jpg

そのような人間の酷い繁殖のミスで捻じ曲げられた
犬は別としても、ほとんどの犬種は
本来のイヌの性格から(言葉は悪いが)
歪められているのではないだろうか。

一方、メナを見ていると、
これが本来のイヌという動物に近いのかな、と思える。
メナは何度も言うように
空き地で放し飼い、自然繁殖に近い状態で
それでもヒトから食事を与えられていた群れで
生まれ育った。
毛色からはシェルティが少し入っているの?
とも思えるが、ビデオで見るビレッジドッグ、
ほっそりした体型、長い脚の
世界いたるところにいる村落周辺に生活する
イヌたちによく似ている。
尾はやや差し尾だが、日本犬のそれのように
きつく巻かれてはおらず感情表現豊かに変化する。
メナ2

性格はといえば;
用心深い、めったに(というかほとんど)吠えない、
あきれるほどの体力温存タイプで
用がなければ1日中寝ていられる;
人間への反応は敏感で繊細;
オンオフの切り替えが早いー遊んでいても
一気にクールダウンできる;
感情表現が控えめ;
警戒心は強いが身を隠すだけで攻撃性がない;
つまり非常~に飼いやすい動物ということだ。
1頭での散歩恐怖症についても
森や山中でのオフリードでの散策では
生き生きと、しかもヒトの回りを
離れずについてくるし、
頼れる先輩犬との散策では
喜んでその犬に従って行動する。
私が自然豊かな人里離れた地で生活をしていたなら
伴侶として、パートナーとして
満点の犬だろう。
都会生活の中で唯一の問題は
人ごみや激しい車の往来、騒音への
過敏とも思える警戒心だけ、
家にいて悪戯をしたことも
留守番ができなかったことも
粗相すら一度もない。
メナのようなタイプの犬を
飼われた方ならいちいち頷いていただけると思う。

メナの中に古代の犬の血が受け継がれて
いるわけではない、
多分日本犬、洋犬、さまざまな血が
何世代か混じりあい続ければ、
元となる犬の姿が容易に表れるということか
(勿論一時もてはやされた一代雑種では表れない)。
イヌって本来こんなにも飼いやすい動物だったんだ、と
教えてくれたのがメナだ。
世の中の犬が皆メナだったなら
私のような仕事は成立しないだろう。

では何故敢えて飼いにくい犬種を作ったの?
いえいえ「飼いにくい」というのは
あくまで飼い主の問題。
本来、より専門的に役に立つ犬を選択して
作ったはずであって、
飛び跳ね、走り回る鳥猟犬を、盲導犬の映画を見て
勘違いして飼ってしまう人間が間違い。
大きな牛を追う気性の強いコーギーを
抱きイヌと勘違いして飼う人間が間違い。
ネズミ殺しのハードボイルドなジャックラッセルを
愛玩犬の型にはめようとする人間が間違い。
自分の求める犬との生活を冷静に判断して
パートナーを選べばよいだけのことなのだが、
そんなヒトばかりではないのが現状。
ではそういう賢いヒト以外はどうしたらいいのか;
・伴侶としてしまった犬に合わせて
 自分の生活スタイルを根本的に変更するか
・お互いが歩み寄り、妥当な線を探すか
・一生閉じ込めて飼うか
・・・・または捨てるしかない。
2番目の選択をした方たちの
お手伝いの為に私たちの仕事はある。
衝動的に飼ってしまった犬に
愛着はある、でも生活を根本的に
変えるのは難しい、そんな場合、
双方が穏やかに暮らせるように
イヌだけでなくヒトにも変わってもらわなければ
フェアではないと私は思っている。
だって、間違えたのはヒトのほうだもの。

では、私にとってのベストパートナーの犬は?
メナはもちろん素晴らしいペットだ。
何の問題もない、欠点の少ない犬。
でも、私が犬に望むのは実は、多少の刺激なのだ。
本来が出不精で怠惰な性格の私を
動かし、行動させ、陽気な気分にしてくれる
能天気で行動的な犬。
ちょっと落ち込んでいても構わず
笑っている子。
そして人見知りの私と違って
 人間みんな大好き、誰でもウェルカムな子。
勿論性格的な要因だけではなく、
手入れがほとんどいらないこと;
健康で病気しらずなこと;
・・・こんなふうに考えていくと、
レディへの思慕は別にしても
やはりフラットに惹かれる、というのが
私の正直な気持ちだ。
フラットは肌や耳のトラブルが少なくて
  長毛なのに手入れが超楽、しかも匂わない。
フラットの唯一の欠点は、
「健康であること」と相反するが、寿命が短いことだ。
腫瘍を遺伝的に抱えていて、
フラットの多くがその時限爆弾で早く死ぬが、
彼らは極端な話、死ぬ前日まで「元気」なのだ。
長生きしてくれることを選択の1つとするのも
正解だと思う、ただ私の場合は
迷った挙句、それでもやっぱりフラットと暮らしたいと
思える。

ペットショップで衝動飼いするより、
こんなふうに飼う前に色々考えるほうが
楽しいとは思いませんか。
*フラットコーテッドレトリバーは
 決して飼いやすい犬種ではありません。
 飼育頭数は少ないのに、
 扱い兼ねて捨てられるフラットは後を絶ちません。
 FCR Lovers 
 ご覧ください

レディではありません。
2頭とも保護犬でお世話した子、
フラットらしさを失っていません
ファニー

テーマ:わんことの生活 - ジャンル:ペット

  1. 2012/01/19(木) 22:00:25|
  2. 犬について
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伝えるということ

一昨日もセンターのボラに伺った。
センターで、犬たちの世話をしているとき、
ボラの中でリードの着脱の練習もこれから
少しずつやっていってほしい、という
職員の先生のお話から、
ふとハーネス(胴輪)はありますか、と
お聞きすると、
トレーニングには首輪にリードが
良い、そのほうが意思が伝わるので
ハーネスはつかわない、何故なら・・といった
お話が始まってしまった。
多分「この人はトレーニングの基礎も知らないんだな」
と思われたのだろう。

私自身、しばらく前までは飼い主さんに
「トレーニングには首輪(チョークはダメ)に
リードでしましょう、ハーネスはあまり細かい
リードコミュニケーションがとれません」と
ずっと言ってきた、
その理論が少し前まで王道だったことも
充分知っている。
それでも、
リードさばきがまだうまくいかない飼い主さんが
ぐいぐい引っ張ってしまうのを目の前にして
犬が可哀想だと思っていた。
どんなにリードはゆるめてね、とお願いしても
そうすぐには上達できるものではない。
そしてリードを緩めて、というと
どこまでも犬にくっついてあらぬ方向に
行ってしまったり・・・

「首輪にリード」がトレーニングに有効なのは
もしかしたら首がとても敏感だから、
はっきりいえば痛いからではないの?
という疑問がいつもあり、
だから教室でもできるだけリードと首輪に頼らない
フリーな環境でのレッスンを心掛けてきた。
広い教室でフリーにすれば
はじめのうちはなかなか言うことを聞いてくれない;
ちょっと目を離すと粗相(というかマーキングね)する;
といった困ったことが起きるのだけれど、
そしてその後始末(カーペットタイルを洗うなど)も
しなければならないが、
それでも飼い主さんに、犬との意思疎通に
リードに頼らない、ということを理解してもらうには
とてもよかったと今でも思っている。
どうしたら愛犬が戻ってきてくれるか、
必死で考えることから
さまざまな(人間側の)トレーニングが
始められるのだ。

そして今、首輪ではなく、犬に痛みを与えない
ハーネスでのトレーニングを推奨する動きが
少しずつ出てきているのをネットなどで見て、
あぁ、やはりね、とうなづいている。
ハーネスの効能は、もちろん犬に苦痛を
与えないトレーニング、ということだけれど、
もうひとつ、対他犬との接触の際にも、
首輪よりハーネスのほうが犬のボディランゲージを
阻害することが少ない、という言葉に
「そうだっ!」とひざを叩いたのだった。
首輪ではリードをひけばどうしても
前半身があがり、頭も高くなり、
威嚇するような姿勢になってしまう。
相手も対抗的な態度をとる、
そんなことが続けば他犬に会うたびに
緊張するような犬が出来上がっていくのは
当然だろう。
首輪が絶対にノー、ということではない、
ハーネスをまずつけさせない子の場合は
馴れさせてからの装着になる、
その間は脱着の楽な首輪のほうが
いいと思うし、絆が深まったペアでは
首輪だろうとハーネスだろうと
なんだってかまわないと思う。
ただ、リードさばきをこれから、
というペアでは、また首の細い小型犬では
ハーネスからのほうがいいように思う。


どんな職業でも
いつでも常に学び続けなければ
あっという間に知識は古びたものになり、
知らずに恥をかくことになる。
まして犬の行動学、生態などは
日々新しい発見がこれからも続いていく、
犬のルーツでさえ一昔前までは
ジャッカルではと言われ、
狼だと言われ、今は(多分今のところ)
アジアに生息していた狼の一種ではと
言われ二転三転してきた。

それでも、学者さんや研究家が
発信してくれる最新情報をそのまま
悩める飼い主さんに伝えるのが
インストラクターの仕事かといえば
そうではない、
その飼い主と愛犬が理解でき、
取り入れることができるように
翻訳し、取捨選択して伝えることが
できなければ、飼い主さんは
本を買ったほうが安上がり、という
ことになってしまう。
受け入れてもらえなければ
本当に「伝えた」ことにならない。
さらにセンターでのケースのように
相手が違う方法論を持っている場合
頭から否定するのではなく
会話を成立させるのは
もっと大変だ。
「その方法ならとっくに知っています」
と言えば角がたつばかり、
アドバイスを求めている飼い主さんを
相手にするよりずっと困難で
充分な時間が取れない限り
黙って拝聴するしかないのが
今のところ私の能力の限界なのだろう。

人間同士でさえ「伝える」ということが
これほど難しいのであれば
種の異なる犬相手ではいかほどの困難が・・
が、実は人間相手より
数段コミュニケーションは楽だと思える。
コミュニケーションの内容が
ずっと単純で、明快だからだ。
敵意がないこと;
陽気でいい奴だと思ってもらえること;
少しは犬語がわかると感じてもらえること;
それを伝えることができれば
精神に異常をきたしてしまっている犬以外は
とりあえず友好条約を結んでくれる。
なにより人間相手より楽なのは、
犬は最初から人間を受け入れる準備が
ある珍しい生き物だから。
そんな犬のようなオープンハートな人間は
なかなかいないものね。

人間には珍しい「あけっぴろげな奴」とメナメナ1

テーマ:しつけ・トレーニング - ジャンル:ペット

  1. 2012/01/19(木) 09:54:44|
  2. トレーニング
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老いたペットに想う

この数日老猫パルの調子がはかばかしくない。
大量の透明なおしっこを
ところかまわず垂れ流したかと
思えば、かなり濃い血尿漏れが。
昨年も同じ症状が出て
点滴と投薬で持ち直したのだが
また、だ。
病院で対処療法を受けて
ひとまず落ち着いている。
パルの持病の重度の便秘のほうも
相変わらず、というか
便秘の合間に軟便の垂れ流し、
あちこちにウンPを付けてまわる日もある。
生まれつき骨盤に異常があるためとのことだが
それでもなんとか低空飛行で
日々を過ごしてきた。

わが家の歴代の猫はすべて保護した子だが、
パルは正しくは「保護した」のではなく
自ら「保護されにきた」猫だ。
家人は道端で猫を見ると声をかけてしまう
という悪い癖があるが
(救ってあげられないのに安易に声をかけるのは
可哀想だと私は思うので)
軽い気持ちで声をかけた子猫に
必死の形相で後を追われ、
放っておけなくなって仕方なく連れ帰ったのがパル。
ガリガリでノミだらけ、目ヤニに寄生虫もいて
ボロボロの状態だったうえに
いったん落ち着くと、まったく人馴れしていないことが
判明した。
貰い手を探したけれど、当時は保護団体の存在も知らず、
ポスターを張ってみたが結局引き取り手はいなかったので
わが家で暮らすことになった。
室内をひたすら逃げ回り捕まらない、抱っこなどできない、
そうかといって他の猫にも懐かないで独りでいることを
好んだ。唯一の救いは「シャァーッ」と威嚇することが
一度もなかった点。
捕まえて無理に抱っこしても、病院に連れていっても
こちらが怪我することは一度もなかった。
こうしてわが家に来て数年、室内ノラ猫として
構わずに放っておいたので、
他の犬猫のような愛情をあまりパルには
感じられない、というのが正直なところ。
それでも同居人としての情はもちろんあるし、
歳を取るごとに少しずつ距離が縮まってきて
ヒトの傍にいることを好むようになり、
時にはひざの上に自分から乗ってくるようになり、
他の猫や犬との距離も縮まって
一緒に寝ていることも多くなった
・・・多分体力の衰えから逃げるより受け入れるほうが
楽だと思うようになったのだろう。
長い時間をかけてようやくたどり着いた今の
関係を、愛おしく思う。
他の犬猫や保護動物にとっても
それなりの役割を担ってくれている老猫パル、
どうかウンP垂れ流しでもいいから
長生きしてほしいと思う。

先日センターのボランティアに行った時
年老いたシェルティと知り合った。
端正な顔立ちをしていて性格もよく
見知らぬ私にお腹を見せ、掻いてあげると
とても喜んだ。
今は白内障になりかかって動きもぎごちない、
被毛もボロボロではげだらけ、
それでも週に何度も沐浴させて
ようやくここまでになったのだそうだが
きっと若いころはさぞ美しい犬だったのだろう。
せめて後数年若ければ引き取り手は
いくらでもいたんじゃないかと思える。
どうせ捨てるならもっと早くしてほしかった。

保護活動をしていたころ、
収容施設にはいつも何頭か老犬が入っていた。
必死に私たちにアピールする犬たちの中で
ひたすらうずくまってじっとしている老犬、
白くなった瞳で動きも鈍いながら
ヒトに寄ってくる老犬、
彼らを見るたびに一層飼い主への怒りが
ふつふつと湧いてきた。
だいぶ前にも書いたけれど、
歳とったペットは家族の歴史そのものでは
ないのだろうか。
歳とったから、ボケたから、病気になったから、
失禁するようになったから、捨てたのなら
その人間は自らも年老いて同じように扱われろ!
と思ったものだ。
日々の生活を大事に生きてきたなら
二度と戻れない時を共にすごしたペットを
捨てるなんてできない、
逼迫した事情でどうしても飼えなくなったなら
老いたペットを不安と恐怖の中に突き放すのでなく、
彼らへのせめて最低の責任として
家族自らの手で完結させてあげるべきだろう
・・・安楽死という形で。

センターに行ったある日、老犬を連れた
家族に入口で出会った。
かなりの歳だと一目でわかる雑種の中型犬で、
眼もあまり見えていないのではないかと
思われた。
「またかっ」飼い主が直接ペットを
不要になったからとセンターに持ち込む現場には
たびたび遭遇していたので、苦々しい気持ちになった。
ところが、それはまったくの勘違いで、
対応していた職員に聞くと、
なんと愛犬を引き取りにきた家族だったのだ。
軽トラで確か家族4人、両親と娘と息子だろうか
皆結構いい年だ。
嬉しくなって声をかけてみると、
室内飼いしていた愛犬が、庭から脱走して
徘徊の挙句センターに保護されたらしい。
あちこち探しまわり、センターにも連絡して
再会できたのだという。
他人からみればボロ雑巾のような姿、
歩くのもやっとという古びた犬が
その家族にとっては大事な存在
・・・これが本来のペットとの絆なのではないのだろうか。
歳とった夫婦、それなりにうまくいっている夫婦にとって
相手はただのしょうもない
はげ頭のしわくちゃな爺さんではなく、
太って頬のたるんだ婆さんではなく、
若いころの生き生きとした姿が
重なって見えているもの。
他人にはなんの価値もないボロボロの老犬の中に、
家族だけは子犬のころ、生き生きとした
若いころの姿を見ているはず。

あの時の老犬と家族への感動は今思いだしても
心がほわ~んと温かくなってくる。

憎しみではなく愛こそが原動力
(なかなかそう達観できていないけど)

老猫パル、家人のひざで甘える図デス
ぱる1

ぱる2






テーマ:犬猫のいる生活 - ジャンル:ペット

  1. 2012/01/13(金) 11:09:12|
  2. 老いたペット
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歓び

震災後、思うことがあり長く続けてきた
ボランティアスタッフを退いたので、
年賀のご挨拶に添えてその旨
譲渡に関わったお相手先などに
メールや賀状で送らせていただいた。
もとよりお返事など期待していたわけでは
ないのに、多くの方から譲渡した犬や猫の
画像つきのメールや賀状をいただいた。
そのほとんどが、日頃から犬ねこの
消息をお知らせくださり、
幸せに暮らしていることがわかっている
ケースだったが、その中に1件、転居のため
連絡がつかなくなり、メールも帰ってきて
しまっていた犬の譲渡先があった。

譲渡に関わる際、私は条件チェックが
厳しすぎるとよく言われた。
また普通はお見合いの場で良い感触であれば
その場でお返事を聞いて
そのまトライアルに置いてくるほうが
二度搬送する手間がなく、
良いお返事をいただけることも多い、
それでも私はその場の雰囲気で決めるのでは
なく、家族全員で時間をかけて結論を
出してほしかったし、そのためなら
遠方でも2度3度運転することは
苦にならなかった。
誰にも必要とされず、なんの後ろ盾も
持たない犬のためにせめて自分くらいは
手間をかけてやりたかった。
今考えれば素人の理想主義、
1頭でも多く救うこと、効率よく
動くことを優先することは正しい。

それほど慎重に考えて譲渡していたのに
その後が不明になるケースが
担当した中で2件あり、いつまでも
心の隅に引っかかっていた。
千葉のご夫妻に譲渡した子犬、
わが家でも短期間預かったことのある子が
その後引っ越されたようでメルアドも
変わったため連絡ができないまま
数年が過ぎていたのが、
今回年賀状を下さったのだ。
龍の扮装をした子の写真は幸せそうだったし
近所でも可愛がられているとのこと、
長い間「?」に苦しんでいたので
ただただ本当~に嬉しかった!
多分迎え入れられたお家では
引っ越しする際、ボランティア先に
一報いれることなど忘れるくらい
もうすっかり家族の一員となっているのだろう。
それでも保護動物を迎えた方に
覚えていていただきたいのは、
担当したスタッフは皆
祈るような気持ちで譲渡に関わっていて、
もし普段その犬猫を忘れていたとしても、
幸せな様子を教えてもらうことは
いつまでたってもとっても嬉しいことなのだ。
せめて引っ越しする際の転居通知だけでも
団体に送っていただければと願っている。


メールでいただいた賀状から
ピータンとラッキーの幸せそうな様子を
ご紹介。
(ミルキー君の譲渡先さんは
お貸ししていたケージを返しにいらした時
ミルキーも見せに連れてきてくださったそうなのに
生憎不在していて会えなかった・・残念)


お利口ピータンはすっかり大人の顔になったね。
雑誌のモデルを頼まれた際は
実に堂々としていたそうで、
その雑誌も送っていただいたっけ
「・・ちょっと丸くなったピータンです。
めぐピタではボクちゃんが主導権を握っていますが、
先輩のめぐのやることをよく見て、真似します。
去年は人が入浴中のお風呂にお邪魔することや、
ケーキのクリームの味見を真似しました。」
おもちゃ大好き!
めぐの頭をボカッ!


ラッキー改めエルクちゃん
ハッピーミルキー3兄妹の中で一番のイケメンで
最初に譲渡が決まった子
男らしいいいお顔になりました
「・・エルクは大きないたずらはあまりせず、
とてもマイペースに毎日を過ごしています(*^^*)!
また、エルク君は性格がとても穏やかで、
怒ったり爪を出して威嚇したりということをせず、
仲良くショコラ(チワワ)や家族と楽しく遊んでいます\(^o^)/
そして、よく食べよく寝るのでとうとう
ショコラより大きく体重は3.8kgとなり、
デブ猫になってしまったのではないかと少し心配しています^^;
戸を自分で開けれるようになり
家の中を自由に行き来きし、走り回っているので
遊びながらダイエットして貰おうかな?と思っています(*^^*)!」
(ハッピーはまだ2,5キロしかない・・)


ラッキー(エルク)1

テーマ:犬猫のいる生活 - ジャンル:ペット

  1. 2012/01/07(土) 21:57:01|
  2. レスキュー関係
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わが家の非常食?

三が日はの~んびり過ごした。
ヒトもイヌもほとんど全員が猫状態、
ごろごろうだうだ、おかげさまで
年末までかろうじて入っていた服の
ファスナーが閉まらないという事態に!
激しい運動とか苦しいのが嫌いな性格なので、
こうなったら絶食でもしようかしら・・
と考えていて、「なんて不謹慎な」と気が付いた。
あの3月11日からしばらく、食糧も十分でなく、
支給された冷たいお握りを大事に食べていらした
皆さんのことを想えば、飽食の挙句に
絶食しようとはホントに恥ずかしい。

あの日以来、災害に備えて非常食を備蓄されている
ご家庭も多いらしい。
わが家でも以前は非常時用リュックの中に
乾パンや缶詰・水などを多少入れていたが
賞味期限などの管理を忘れてしまいがちで、
今は特別に非常食の準備をしていない。

その代り、といってはなんだけれど
猫缶の買い置きを大量にしている。
猫缶の中でも結構人間の舌に耐えるものがあり、
冗談でなく、いざとなったら犬も人も、猫の食事を分けてもらって
急場を凌ぐつもり。
犬猫のカリカリも冷蔵庫に保存しているが、
水の確保が不安な状態では、水分を充分に含んだ缶詰のほうが
食べやすいかと思う。
缶詰の種類も飽きないように(主にヒトが)10種類くらいを
それぞれ大量注文している。
猫缶なら賞味期限を気にする暇もなく日々消耗していくので
在庫が心細くなってきたら注文するだけ。
猫たちも幾箱もの段ボールが届くと
中身をわかっているのか興奮して大騒ぎ、
全部を開けて戸棚に収納するまでお祭り騒ぎなのがおかしい。

段ボールに興奮するハッピー
缶詰

今年ものんびり よろしくお願いします
3頭3

テーマ:犬猫のいる生活 - ジャンル:ペット

  1. 2012/01/05(木) 19:18:04|
  2. 食事
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ゆずの木

新年あけまして・・・多分おおくの方が
お祝いの言葉を言うのをためらわれているだろう新年だけれど
・・・・それでもやはり、おめでとうございます。
今年が平穏な年でありますように、
これ以上災害が起きませんように。

今年は元旦夜明けに総持寺にお参りしたくらい、
のんびりと2日間を過ごしている。
そうだ、庭のゆずで柚子茶でも作ってみようか、と
庭に出てみたが、例年ならそれこそ腐るほどたわわに
実るゆずが、5~6こしか見つからない。

生け花の資格を持っていた母は、さまざまな野草を植えて、
野趣に富んだ庭を愛でていたが、野暮な私には
とうてい手入れもできないので、
一部の庭木だけを残して片付けてしまった。
残されたうちの1本がゆずの木だったのだが、
この木には母の特別な想い出があり、
それだけにかえって、母が亡くなってしばらくは
その実を手にすることも避けていた。
それでも何の世話もしないのに毎年毎年
変わらずに無数の実をつけてくれた。
昨年ころからわだかまりなく実を採り
おすそわけに使うことができるようになっていたのだが、
いくら探しても実がなりそうな気配すらない。
一体どうしたのだろう?
まさかあの震災の影響?

考えあぐねて思い出したのは、枝切りの時期。
毎年初夏までは放任、夏の間は成長が速いので
何度か伸びた新枝をかなり思い切って刈り込んでいた。
それが、昨年は夏場にさぼり、秋もかなり深まってから
慌てて剪定というか手当たり次第に切ってしまったのだ。
その時すでに実になるはずの芽ができていたのを
ほとんど切り落としてしまったのかもしれない。
時期を間違えての剪定はとんでもない結果になるということか。
毎年何百という実をつけてくれていたのに
申し訳ないことをしてしまった。

犬との関係でも往々にして似たようなことは起きる。
子犬を迎え入れた時、保護犬を譲り受けた時、
それぞれにやり方は違っても、まず大事なのは
お互いの間の絆作り。
特に成犬で迎え入れた時に陥りやすいケースは、
犬が緊張してストレスが溜まっているのに
外見の愛想の良さから、「まずゆっくり休めておく」ことを
せずにいきなり「剪定」してしまう場合。
どんな犬も新しい環境にいきなりまったくストレスなしに
馴れるということはありえないと思う。
尻尾を振り、愛想よくふるまうのは新しい環境、新しい人間に
必死になって溶け込もうとして努力している可能性がある。
そんな時、まずやるべきことは枝を充分伸ばすだけの時間と環境を
与えてあげることではないだろうか。
私は保護犬を「充分に寝かせる」と表現していた。
ハイパーな動きをする犬は生まれつきの場合もあるが、
ストレスからくる場合も多い、充分に「寝かせてやる」ことで
隠れていた本来の性格がようやく表れることが多い。
剪定は次の段階だと思っている。
トレーニングというより、各家庭ごとのハウスマナーを
1~2に絞って教えていく。
いきなりたくさんの約束事を強いるのは
ルール違反だと思う。
わが家でいえば、トイレマナーや散歩での引っ張り云々より
なにより、たった一つ「先住の犬猫~特に猫に手を出すな」。
これだけを当日から徹底し、後は最初のうちは眼をつぶった。
子犬でも成犬でも、あまりに早い時期に
伸び始めた「枝」を切り刻んでしまうと
萎縮し縮こまった「実のならない木」になってしまう。
一方で適切な時期に絆作りに手間をかけずに
放置しておいて、問題行動が起きてから
慌てて荒っぽい手段を使うと、
犬の中の「大事な何か」、そして人との間の絆さえも
喪ってしまうことになりかねない。
「初めに愛ありき、そして信頼は丁寧に培うもの」
ということだろう。

わが家のさびしいゆずの木
ゆずの木




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  1. 2012/01/03(火) 00:13:17|
  2. 犬について
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